一燈庵について
Concept

利休七則

一則 茶は服のよきように点て
二則 炭は湯の沸くように置き
三則 花は野にあるように活け
四則 夏は涼しく冬暖かに
五則 刻限は早めに
六則 降らずとも雨の用意
七則 相客に心せよ

茶の湯のこころ、馳走の思い

東京・谷中に店を構えるお茶の専門店「金吉園」が当館のルーツ。
お茶の心を通して、お客様をおもてなしすることに重きを置いた先代が
伊豆・河津に宿を拵え、宿の主としてこころを尽くし
茶と食と湯を以って、旅するお客様をお迎えいたしました。
その心は今も変わらず、
脈々と、かね吉一燈庵の灯火の真中に赤々と燃え続けております。

  • 茶の湯のこころ、馳走の思い

    茶の湯のこころ、馳走の思い

    暗闇にほのかに灯るともしびを
    見つけたときの安堵感
    明かりに手をかざし、ぬくもりに
    心まで癒されるようなやすらぎ

  • 茶の湯のこころ、馳走の思い

    伊豆の山々を背おい、広大な海を見晴らす当地
    その豊穣な地物の滋養をさあ、召し上がれ

    茶の湯のこころ、馳走の思い

茶の湯のこころ、馳走の思い

かね吉一燈庵は、大自然を旅するひとの
「こころをもてなす場所」
ひとときを、永遠の思い出に刻むお宿。

りきゅうしちそく
利休七則とは

茶の湯の大成者である千利休が示した茶道の心得「利休七則」。
相手を思いやる“おもてなしの心”として
現代まで受け継がれています。

一則
茶は服のよきように点て 舌先でおいしいと感じることだけでなく、
相手の状況や心情を考えたうえで点てたお茶を味わっていただくこと。
二則
炭は湯の沸くように置き お茶を点てる際に必要なお湯は、炭でおこした火の加減が重要です。
準備は的確に誠実に行うようにすることを意味しています。
三則
花は野にあるように活け 野に咲く花をそのまま活けるということではなく、一輪の花で野に咲いている風景を
想起させることができるよう、本質を知って簡潔に表現すること。
四則
夏は涼しく冬暖かに 夏には打ち水、冬には温かいお菓子を用意したり、季節感を演出するなどの
相手を思いやる気配りが大切ということ。
五則
刻限は早めに 時間にゆとりを持つということだけでなく、自分のこころが焦ることなく
余裕がある状態でいられるように意識することを意味します。
六則
降らずとも雨の用意 不測の事態に備え、心構えをしておくことで
相手が不安になることのないように万全の準備をすること。
七則
相客に心せよ 相客とは同席した客人のこと。楽しいひとときをつくりあげるためには
お互いに尊重しあうことが大切ということ。